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WFHでも美味しいエスプレッソが飲みたい!自宅で本格エスプレッソを淹れるまでの道のり

最終更新日:2024.06.24編集部
WFHでも美味しいエスプレッソが飲みたい!自宅で本格エスプレッソを淹れるまでの道のり

今や私たちの働き方の一つの選択肢として定着しつつあるWFH(ワーク・フロム・ホーム)。コロナ禍の始めの頃には、いかに家での仕事を生産性のあるものにできるかと考え、デスクやチェアを新しく買ってみたり、PC周りの環境を整えた人も多いのではないでしょうか?今やWFHに慣れてしまい、家で仕事をすることに何か新しい刺激が欲しいと考える頃かもしれません。

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WFHの生活スタイルへの変化を機に、オフィスに出勤すれば無限に飲めたコーヒーを家で飲むためにコーヒーメーカーを買った人もいると思います。しかし、本格的なエスプレッソが作れる「エスプレッソメーカー」を使っている方は少数派なのではないでしょうか?今回は、そろそろ変化が欲しいWFHの仕事環境にエスプレッソマシンを導入して、美味しいエスプレッソやカプチーノを楽しむために必要なもの(これが意外と色々大変...)を紹介します。

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家に置くものはやっぱりデザインも重視したい!

せっかく環境の変化を目指してエスプレッソマシンを買うなら、見た目もおしゃれなものが良い。ということで、おすすめは横幅15センチとスリムでメタル感のあるデザインで高級感もあるデロンギのデディカです。

EC885J M main

このデロンギのデディカは、小さくシンプルな見た目ながらも美味しいエスプレッソを淹れるために最適な気圧とされている9気圧でエスプレッソを抽出することができ、家で本格的なエスプレッソを淹れるために十分な性能を持っています。YouTubeなどで、美味しいエスプレッソの淹れ方を紹介しているバリスタたちのチャンネルを見てもこのデロンギのデディカは大変好評で、家庭用エスプレッソマシンとして間違いない選択肢のようです。

早速エスプレッソを淹れてみると、何かが違う...

届いたデディカをセットアップしてエスプレッソを淹れてみると、思ったのと違う... お店で飲むようなクリーミーな濃厚さのあるエスプレッソを期待していたのですが、なんだか単なる濃いめのコーヒーのような、ちょっとサラサラとした感じになってしまいました。実は、お店で飲むような本格的なエスプレッソを淹れるにはいくつか重要なポイントがあるようなのです。

1. 豆は直前にエスプレッソ専用のグラインダーで挽く

最初にエスプレッソを淹れた時には、コーヒー豆屋さんでイタリアンローストの豆を買って、その場でエスプレッソ用に挽いてもらったのですが、この引き具合がやや荒かったようでした。さらにリサーチを進めると、美味しいエスプレッソを淹れるためには、コーヒー豆はエスプレッソを淹れる直前に引く必要があるということがわかりました。

コーヒーグラインダー

つまり、豆を自宅で挽く必要があるのです。なんと、エスプレッソマシンを買ったばかりなのに豆を挽くためのグラインダーも買わなくてはいけないことに... しかも、エスプレッソ用に使うためには通常のコーヒー用のグラインダーでは挽けないくらいの細かさに対応している必要があるとのこと。できるだけ安くて良いものはないかと調べて見ると、YouTubeに家庭用のグラインダーを徹底的に比較してくれている親切な動画を見つけました。しかも、最高評価となったスイスのメーカー『ソリス』のグラインダーSK1661は1万円ちょっとで買えます。

早速購入し、このグラインダーで挽いてみると、最初にお店で引いてもらったものよりも圧倒的に細かく挽くことができました。細かさの設定は21段階で設定でき、エスプレッソ用は極細挽きの1 ~ 4の設定で使うとちょうど良いです。豆によっては一番細かい設定の1で挽くと細かすぎて抽出できないこともあり、この辺りは買ってきた豆によって試しながら調整する必要がありそうです。今のところ、細かさ4の設定であればどのような豆も問題なく抽出できています。

使用する豆に関しては、他にもいろいろとポイントがあるようで、まとめると以下のようになります。

  1. 豆を十分に細かく挽く

  2. 淹れる直前に豆を挽く

  3. 焙煎してからあまり時間の経っていない豆を使用する

  4. できるだけ深煎りの豆、イタリアンローストを使用する

「焙煎してからあまり時間の経っていない豆を使用する」に関しては、スーパーなどではなくコーヒーショップなどで販売している豆を使えば基本的に大丈夫そうです。「できるだけ深煎りの豆、イタリアンローストを使用する」に関しては、好みにも関係するので、酸味があるエスプレッソが飲みたい方は少し浅煎りの豆を使ってみても良いかもしれません。ただし、エスプレッソっぽいクリーミーな感じに仕上げるのはやや難しいみたいです。

2. 付属のポルタフィルターでは本物のクレマが作れない

本格的なエスプレッソを淹れることができるエスプレッソマシンとはいえ、デロンギのデディカは家庭用での使用を想定して作られた商品です。上で述べたようなポイントを押さえた豆を使わなくても、本物っぽいエスプレッソが淹れられるように「細工」がされているらしいのです。その細工が施されているのが、ポルタフィルターと呼ばれる部品です。デディカには、このポルタフィルター内で強制的にクレマを作るような構造が採用されており、この擬似的に作られたクレマが本物のクレマと比べてきめ細やかさが足りないというのです。

エ��スプレッソの抽出

条件が揃うとこのようにクリーミーにエスプレッソが抽出される

そもそもクレマとは、エスプレッソの表面に浮かぶキメ細かい泡のことで、美味しいエスプレッソのクレマは、スプーンでかき混ぜても消えず、砂糖を入れると泡の上に砂糖が浮かぶような状態となります。前述した豆に関するポイントを抑えると、この偽物のクレマがなくても本来のきめ細やかなクレマが抽出できるようになります。

そこで、本物のクレマを作るためにはデロンギのデディカに対応したサイズのポルタフィルターを新たに購入する必要があります。特におすすめされているのが「ボトムレスフィルター」というタイプのもので、エスプレッソを抽出する細かい穴が剥き出しになっており、クレマが作りやすいタイプのフィルターです。デロンギのデディカのフィルターサイズは51mmなので、こちらのサイズに対応したボトムレスフィルターであれば大丈夫です。

3. ステンレスのタンパーで力を込めてタンピング!

タンピング

15~20kgの力でタンピングするには体重計の上で試してみて調整すると良いです。

タンパーとは、フィルターに詰めたエスプレッソの粉に圧力がかかりやすいように上から力をこめて押し込むための道具です。美味しいエスプレッソを淹れるために最適なタンピングの力は15~20kgとされています。金属製の本格的なものを使うことで、力の入れ具合が調整しやすくなります。最新のデディカ(EC885J)にはステンレス製のタンパーが付属するものの、少し安く買える旧型(EC680M)に付属しているのはプラスティック製となっており、やや力が入りにくいのです。その場合はステンレス製のものを別途購入しても良さそうです。デディカのフィルターに合わせて51mmのものを使いましょう。

4. あったら便利なディストリビューター

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左の金色のものがディストリビューター

ステンレス製のタンパーを使うと、しっかりと力を込めてタンピングすることができます。ただし、豆に均等に力が加わるようにするという点も重要です。ポルタフィルターにセットした豆が偏っていると、抽出の圧力をかけた時に密度が低い部分から気圧が抜けてしまうのです。そのため、ポルタフィルターに豆を入れた後、タンピングする前に豆を平らにならすようにしましょう。

この平らにする作業を簡単にしてくれるのが「ディストリビューター」という道具です。これを使うと、簡単にポルタフィルター上の豆を均等に慣らしてくれます。こちらも購入する場合は、マシーンのサイズに合わせて(デディカであれば51mmのもの)選びましょう。

これでやっと本格的なエスプレッソが飲める!

エスプレッソ

これらのポイントを押さえると、しっかりと圧力をかけた状態でエスプレッソが抽出できるようになり、自宅でもクリーミーで本格的なエスプレッソが作れます。抽出がうまくいくと、抽出時間が大体20秒 ~ 30秒くらいになります。抽出時間が短い場合は、十分な圧力がかかっておらずやや水っぽいエスプレッソになってしまうのです。クリーミーなエスプレッソが作れれば、お湯で割ってアメリカーノにしたり、フォームミルクでカプチーノにしたり、アイスにかけてアフォガードにしたりと様々な楽しみ方ができるようになります。もし、自宅での作業環境に何か変化が欲しいという方は、今回紹介した内容を参考にエスプレッソマシンを導入してみてはいかがでしょうか?

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