
KJ法とは?アイデアを整理して図解化するための手法
KJ法とは、集まった情報やアイデアを整理、グループ化、そして図解化するための手法です。雑多な情報を多角的に分析して意味を見出すために最適な手法で、近年では特にミーティングやブレインストーミングなどで集まったアイデアを整理、分析するための手法としても広く取り入れられています。このKJ法という名前は、考案者である人類学者、川喜田二郎氏のイニシャルに由来し、海外でもよく知られています。また、人類学で研究成果を論文にまとめるための手法(エスノグラフィ)として生まれたKJ法は、ユーザー行動の観察・分析を行うUXリサーチの分野でもユーザーインタビューやユーザーテストによって得られた情報を構造的、多角的に分析する手法として用いられています。
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情報を「グループ化する」だけでなく「分析する」という視点が大切
KJ法は、「情報をグループ化」するための手法としてよく知られていますが、「情報をグループ化する」というと、ただまとめ作業をして終わりというような印象を抱くかもしれません。実際、KJ法的な手法は、ミーティング後に単なる情報のグループ化作業として行われているような例もあるかもしれません。しかし、KJ法における最大の目的は、「雑多な情報の論理的な関係性を図解化して、多角的に分析すること」です。これを一般的に「まとめる」として表現されているのですが、どちらかというと「分析する」という視点を持って取り組むとより効果的にKJ法を使いこなせるかと思います。