フォント

Operator Mono | コードも書くデザイナーにぴったりの高級フォント

最終更新日:2023.08.14編集部
Operator Mono | コードも書くデザイナーにぴったりの高級フォント

プログラミングの際にエディター上でどのフォントを使うかは、エンジニアのこだわりが垣間見れるポイントですよね。デジタルデザイナーの中には、デザインだけではなくWebやモバイルアプリのプログラミングを行う人も少なくないと思います。デザイナー兼エンジニアともなれば、使用する等倍フォントへのこだわりはさらに強いのではないでしょうか?皆さんはそんなエディターの等倍フォント、何を使ってますか?MenloやSF Monoなど、macOSに標準で搭載されているフォントや、Fira Codeなどのオープンソースのフォントを使う人も多いのではないでしょうか?今回は、フリーフォントではなく有料フォントとして販売されている、プログラミング環境に最適なフォント「Operator Mono」の魅力を紹介します!

最高におしゃれなプログラミング用フォント「Operator Mono」

Operator Mono

https://www.typography.com/blog/introducing-operator

基本的にプログラミング環境で使われる等倍フォントは、視認性を重視してデザインされています。フォントを選ぶ際の基準も多くの場合「エディター上でのコードの読みやすさ」ですよね。そんな等倍フォントの中にも、読みやすさと同時に「美しさ」を求めてデザインされたフォントがあります。それが、H&Coによって作られたOperator Monoです。

Operator Monoは、太字と細字のコントラストを付けにくいなどの等倍フォントであることによる制約に対し、イタリックにスクリプト体を用いるなどといった型破りな方法で解決策を提案しています。例えばHTMLタグの属性値など、特定の要素がイタリックで表示されるような設定のエディター上で、単なるイタリックではなくスクリプト体で表示されることがOperator Monoの大きな特徴です。これにより、視認性と美しさの両面を実現し、多くのデザイナーやエンジニアから支持を集めています。

Operator Mono

https://www.typography.com/blog/introducing-operator

また、デザイン表現としての有用性を重視した、等倍ではない「Operator」フォントも提供されています。このように、コーディングという特定の用途のみならず、汎用的に利用されることまで想定してデザインされているのです。

プログラミングに使用する場合は「Operator Mono ScreenSmart版」を購入

このように、等倍フォントでありながら幅広い用途で使われることを想定しているOperator Monoには、

  • 印刷用に最適化された通常盤

  • デジタルスクリーンでの表示に最適化されたScreenSmart版

  • オフィスソフトウェアでの使用に最適化されたOffice版

の3種類があります。

プログラミング用途で購入する場合は、小さいフォントサイズでも見やすく設計された「ScreenSmart版」を購入するようにしましょう。購入の際、間違いやすいので注意が必要です。

Operator MonoでFira Codeのようなリガチャーを使う方法

プログラミング環境のフォントにこだわるデザイナーに人気なもう一つのフォント、それはFira Codeではないでしょうか?Fira Codeの特徴は、プログラミングで多用される「! =」、「> =」や「- >」などの連続する記号表現を一つにまとめることで視認性を高めていることです。これは、「リガチャー(合字)」と呼ばれる機能で、視覚的にも美しく、Fira Codeがエディター用の等倍フォントとして人気が高い理由となっています。

デザイナーがプログラミング環境用の最高のフォントを求めてさまざまなフォントを試していくと、この「Fira Codeのリガチャー」と「Operator Monoのイタリック」にたどり着くのではないでしょうか?そして、「この2つの良いとこ取りができたら…」と悩むのです。

そんな人に向けて、有志のデザイナーとエンジニアによりOperator Monoのフォントデータを拡張してOperator Monoにリガチャーを追加してくれるスクリプトがオープンソースで公開されています。

Operator Mono Ligatures

https://github.com/kiliman/operator-mono-lig

ダウンロードしたプロジェクト内の「original」というフォルダに、H&Coのサイトにて購入したOperator Monoファイルを配置し、以下の2つのコマンドを走らせるだけで「Operator Mono Lig」という名前でリガチャー付きの新しいフォントが「build」フォルダ内に生成されます。

npm install && ./build.sh

これで、Fira CodeのようなリガチャーがついたOperator Monoという理想の(?)プログラミング環境用フォントが使えるようになります。

まとめ

プログラミングも行うデザイナーにとっては、エディター上のフォントは一番利用頻度が高いフォントと言っても過言ではないと思います。もちろん、フリーフォントとしても多くの実用的な等倍フォントが存在しますが、さらにこだわって良いフォントを使いたいという方はこのOperator Monoを試してみてはいかがでしょうか?$179とちょっと悩んでしまう価格設定ですが、その高級感も相まってちょっとした満足感が味わえるかも。頑張った自分へのプレゼントにも最適ですね。

関連記事

Related Articles

最新の記事

Latest Articles

デジタルデザインの最新情報をお届け!

unprintedのメールマガジンにご登録いただくと、デジタルデザインの最新情報をメールで受け取ることができます。今までに配信したバックナンバーも公開中!

※登録ボタンを押すと利用規約に同意されたものとします。