
処理結果を確認しながら画像の変換・圧縮ができる『Squoosh』とは?
https://squoosh.app/
Squoosh(スクワッシュ)とは、Googleが開発した画像変換・圧縮用のWebサービスで、変換前後の画像をリアルタイムで比較しながら設定を調整できるという特徴があります。
Webで使用する画像サイズは軽ければ軽いほど良い一方、デザイン的な観点から画質もある程度担保したいというようなニーズも多いと思います。Squooshは、プレビュー画面で変換前後の画質をリアルタイムで確認しながら圧縮設定を調整することができるので、ファイルサイズと画質の両面で最適な結果を得たい場合にとても便利です。Squooshの主な特徴としては以下の通りです。
8種類の画像形式への変換に対応
圧縮前後の画質をプレビュー確認できる
ファイルサイズの縮小率のパーセンテージ表示
ローカル環境で処理されるのでセキュリティ的にも安心
インストールしてデスクトップアプリとしても利用可能
SquooshはWebサイトの高速化に最適な8種類の画像形式への変換に対応
Squooshには、変換・圧縮・リサイズといった画像の最適化に必要な機能が揃っています。特に、Webサイトの高速化に適した「JPEG XL」「MozJPEG」「OxiPNG」「WebP」といった圧縮技術やファイル形式への変換 をサポートしていることが特徴です。
AVIF
JPG
PNG
JPEG XL(Safariのみ対応のJPEG新規格)
MozJPEG(MozillaによるJPEGエンコーダ)
OxiPNG(PNGのロスレス圧縮)
WebP
WebP v2
Squooshの使い方
圧縮・変換したい画像をドラッグ&ドロップで選択
Squooshの使い方はとても簡単。
圧縮・変換したい画像をドラッグ&ドロップ
圧縮率・リサイズ等の設定を調整
右下のボタンでダウンロード
画像の選択は、ドラッグ&ドロップの他にも 利用している環境でコピーした画像を貼り付けて選択することもできるため、Figmaなどのデザインツール上で画像をコピーして使えば、画像を一度書き出したりダウンロードすることなく変換が行えます。
圧縮率は「Quality」を変更して設定できる
Squooshの圧縮設定には専門的な設定が多く存在します。しかし、基本的にはこの「Quality」設定で画質を調整するだけでも十分な効果が実感できると思います。圧縮後にファイルサイズがどのくらい縮小されたのかがわかりやすくダウンロードボタンの横に 表示されるため、ファイルサイズと画質のバランスを見極めやすいですね。
画像の出力サイズは「Resize」で設定
Squooshでは、画像を圧縮するだけでなく出力サイズを変更することもできます。サイズの変更によるファイルサイズの節約率も表示されるため、サイズ変更と圧縮により総合的にファイルサイズを縮小できていることがわかりやすいです。
画像をアップロードせずに変換を行うのでセキュリティ観点でも安心
ブラウザのネットワークパネルで確認しても画像のアップロードを行っていないことがわかります
Squooshのような画像変換を行うサービスで気になるのが、「オリジナル画像がサーバーに送信されているのではないか?」という点です。もし、オリジナル画像がサーバーに送信されているのであればセキュリティ的な観点から利用しにくいという場合も多いですよね。その点、Squooshはユーザーのブラウザ上ですべての画像処理を行うため、画像自体をサービス側にアップロードするようなことはありません。
デスクトップにインストールも可能
Squooshを頻繁に利用するという場合は、Webページ右上の「Install」ボタンからデスクトップアプリとしてダウンロードして使用することが可能です。


GifやSVGの圧縮に対 応した他のツールも
Squooshは、圧縮前後の画像を見比べながらパラメーターを調整できる使い勝手が大きな利点ですね。ただし、GifやSVG、PDFの圧縮には対応しておらず、まだデフォルトの設定での圧縮率で他のツールに劣る場合もあります。以下の記事では、デフォルトの設定でSquooshよりも高い圧縮率となるTinifyやCompressor.io、またPDF圧縮に対応したImageRecycleなども紹介しています。ぜひ、そちらも参考にして目的に合わせた最適なツールを見つけてみてください。
まとめ
最近では、SSG(Static Site Generator)などを使用してWebサイトの生成時にまとめて画像の変換・圧縮を行うことも多くなってきました。しかしヒーローエリア用の画像など、画質とファイルサイズのバランスを細かく調整したいようなケースは まだまだ存在するのではないでしょうか?このような場合に、SquooshはWebサイトの高速化とクオリティの担保という両面の課題を解決するとても便利なオプションとなりそうです。