Adobeは、クリエイターが自身の作品にコンテンツクレデンシャルを容易に付与できる無料のwebアプリケーション「Adobe Content Authenticity」を発表した。
これにより、クリエイターは作品を不正使用から守ることが可能とのこと。コンテンツクレデンシャルは、デジタルコンテンツに制作情報や編集履歴を付与するための安全なメタデータであり、Adobe PhotoshopやAdobe Lightroom、Adobe Fireflyなどのアプリケーションでサポートされている。
Adobe Content Authenticityの主な特徴として、生成AIモデルのトレーニングに対する許諾設定がある。これにより、クリエイターは自身の作品が無断でAIモデルのトレーニングに使用されることを防ぐことができる。この設定はAdobe Stockへの影響も考慮されており、Adobeの責任あるイノベーションの一環であることを示している。
クリエイターのニーズを重視し、クリエイティブコミュニティとの協力のもとで開発されたこのアプリケーションは、クリエイターに利益をもたらすだけでなく、消費者がコンテンツの出所や信頼性を確認しやすくするためのツールでもある。Adobeは業界全体での普及を目指しており、この機能が世界中のクリエイティブプロフェッショナルに役立つことを期待しているとのこと。
Adobe Content Authenticityの無料パブリックベータ版は2024年11月から2025年2月末に提供予定で、Google Chrome用の拡張機能もすでにベータ版が利用可能である。この新ツールは、10月に開催されるAdobe MAXでプレビューされる予定で、業界の関心を集めることが期待される。
出典: アドビ、クリエイターのコンテンツ保護と認証を支援する webアプリケーションAdobe Content Authenticityを発表