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Adobeが新生成AI「Adobe Firefly Videoモデル」を先行公開

2024.09.17編集部
Adobeが新生成AI「Adobe Firefly Videoモデル」を先行公開

Adobeは、2024年9月12日に新しい「Adobe Firefly Videoモデル」を先行公開しました。このモデルは、アドビの生成AIモデルファミリーを拡張し、Adobe Creative CloudやAdobe Experience Cloud、Adobe Expressに統合される予定です。これによって、ユーザーは美しく魅力的な動画を簡単に作成できるようになる模様です。

ユーザーはこの新機能を通じて、テキストや画像から直接動画を生成できるようになります。特に注目されているのは、Adobe Premiere Proに組み込まれる新しい生成拡張機能です。この機能は、テキストから動画を生成する「テキストから動画生成」と、画像から動画を生成する「画像から動画生成」の2つが含まれています。これにより、動画編集のワークフローが強化されるとのことです。

「テキストから動画生成」機能は、テキストプロンプトから動画を生成する機能で、カメラアングルやカメラモーション、ズームなどのコントロールも可能。さらに、画像を参照してタイムラインのギャップをシームレスに埋めるBロールも生成できるようになるようです。一方、「画像から動画生成」機能は、静止画やイラストを魅力的な実写クリップに変換することができます。これにより、動画に新たな命を吹き込むことが可能であるとのことです。

Adobe Firefly Videoモデルのベータ版は、今年後半に利用可能になる予定で、ベータ版へのウェイティングリストも公開されています。アドビのクリエイティブ製品グループ担当シニアバイスプレジデントであるアシュリー・スティル氏は、「Adobe Firefly Videoモデルは、プロの動画コミュニティが新たな可能性を引き出し、ワークフローを合理化できるように設計されています。また、Adobe Premiere Proの生成拡張機能により、新たなレベルのクリエイティブコントロールと効率性を提供します」と述べています。

Adobe Firefly Videoモデルは、動画のプロフェッショナルが完璧なクリップを作成するために設計されており、さまざまなユースケースを想定しています。例えば、カメラアングルやカメラモーションのコントロールを利用して魅力的なアニメーションやエフェクトを制作したり、重要な動画ショットにインサートを生成することも可能です。これにより、映像制作の質と速度が向上する見込みです。

すべてのAdobe Firefly生成AIモデルと同様に、Adobe Firefly Videoモデルも安全に商用利用できるように設計されており、アドビが許可したコンテンツのみを学習します。これにより、編集者は安心して利用できるとのことです。現在までに、Adobe Fireflyは世界中で120億枚以上の画像を生成しています。

出典: アドビ、新しいAdobe Firefly Videoモデルを先行公開

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