25日、Adobeの製品一覧からAdobe XDが消失したことが話題になっています。Adobe XDは現在、Creative Cloudを契約中のユーザーは新規でインストールすることができるものの、単体での販売は終了している模様。ITmedia NEWSによると、Adobeからは以下の回答があったとのことで、今後はXDへの大きなアップデートはなさそうな様子です。
同ツールについてアドビに確認したところ「Adobe XDについてはメンテナンスモードとすることを決定いたしました」との回答があった一方で、「現在Adobe XDをご利用のお客様のサポートは今まで通り継続してまいります」と説明。既存ユーザーは引き続きAdobe XDを利用できるようだ。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2301/25/news106.html
Adobeは、2022年9月にFigmaの買収合意を発表しているため、XDとの棲み分けに注目が集まっていましたが、XDへの投資を 削減しFigmaに注力していくという見方が強くなりそうです。また、Adobeは先月100人規模の人員削減を行なっており、これを全社的なレイオフではないとしたものの、提供サービスを精査してコストを削減していくような流れもありそうです。
AdobeによるFigma買収に関しては、独占禁止法の観点からの当局による調査・承認が必要となる見込みで、2023年の完了予定とされているものの、時間がかかりそうな見通しとなっています。現状、Adobe XDはAdobeによるFigmaの買収が完了するまではXDとFigma間でのユーザー移行をサポートするような機能を提供する予定はないと発信しており、少なくとも買収のクローズまではユーザーに向けた大きな動きはないかもしれません。
Until the acquisition closes, Adobe and Figma will continue to operate as separate companies. Key info: https://t.co/GAO1U6hLaC
— Adobe XD (@AdobeXD) January 18, 2023
カバー画像クレジット: Koshiro - stock.adobe.com