Operaは、ユーザーの簡単な指示に基づいてオンラインタスクを自動で完了する新しいAIエージェント機能を発表した。この「ブラウザオペレーター」は、ユーザーが飛行機のチケットを予約する場合に役立ち、希望のフライト時間や座席、予算を指示するだけで、バックグラウンドで検索を行い、購入手続きを進めることができるとのこと。
GoogleのAIアシスタントやChatGPTのような既存のツールは情報検索を手助けするが、OperaのAIエージェントは直接的にブラウジングを行う。この機能はブラウザの歴史において「新しいパラダイム」を示すものであり、これまでにない体験を提供するという。
「ブラウザオペレーター」は買い物だけでなく、他のウェブ検索にも利用可能で、手間のかかるタスクを効率化する。ただし、プロセスの各段階で何をしているかが表示され、ユーザーはいつでもタスクを停止またはキャンセルできる安全装置が備わっている。Operaは、このAIエージェントが主要なブラウザで初めての「エージェンティック」なブラウジング機能であると主張。
昨年、AnthropicやOpenAIも同様の機能を持つシステムを発表したが、Operaのツールはブラウザ内でローカルに動作するため、高速かつセキュアだとされる。ClaudeやOperatorと違い、ユーザーのデバイスにタスクを処理し、データが保持されることでプライバシーが向上するとのこと。
Operaは近い将来に「ブラウザオペレーター」の正式版をリリースする計画。これはノルウェーの同社が進めてきたAI開発の最新成果であり、2023年にはAI対応ブラウザを発表し、昨年には主要ブラウザで初めて大規模言語モデル(LLM)を統合している。
出典: Opera browser unveils AI agent that handles online tasks for you