TikTokを所有するByteDanceに対する訴訟を通じて、TikTokの内部文書が明らかになった。
これらの文書は、ケンタッキー州の司法長官による２年間の多州調査の一環で、今週提訴された訴訟の一部に含まれているとのこと。Forbesの2022年の報告によると、TikTokのライブストリーミングプラットフォームは、未成年の少女たちに「児童ポルノに該当しかねないきわどい行為」を促す視聴者が多く、このことが深刻な問題として浮上していた。
調査により、多数の成人が未成年ストリーマーに過度なメッセージを送り、1ヶ月で100万件もの「贈り物」が未成年の子供に送られる「取引的行動」に関与していたことが判明。この状況を受け、TikTokのある関係者は、「ライブビジネスの大きな課題は、最も高いエンゲージメントを得るコンテンツが、プラットフォームにとって望ましくないものである可能性が高いことである」と語っている。
また、文書はTikTokアプリの中毒性についても指摘しており、使用開始後わずか35分以内に依存状態に陥る可能性があることが確認 されている。この依存性は、分析能力や記憶形成の低下、睡眠や日常生活への悪影響をもたらすとされている。
一方で、アプリ使用時間を制限する機能が提供されているものの、実際の使用時間を減少させる効果は乏しい様子である。さらに、プラットフォームはユーザーの外見を判断し、「魅力的でない」とされたユーザーは低評価され、アルゴリズムによって「美しい」とされた者は強化されることも示されている。
TikTokのスポークスマン、アレックス・ハウレクは、NPRが裁判所の機密情報を公開したことに対して無責任な対応であると非難。訴状は誤解を招く引用をしており、同社のコミュニティーへの安全への取り組みを誤って伝えていると主張している。
出典: TikTok Can Become Addictive After Just 35 Minutes, Uncovered Documents Claim
