TikTokは、1分以上の「高品質」動画に対する報酬を提供する、新たな「クリエイターリワードプログラム」を発表しました。このプログラムは元々ベータ版として存在していましたが、より多くのコンテンツの収益化を可能にするとともに「独自性、視聴時間、検索価値、視聴者のエンゲージメント」の4つの主要領域を優先するとアナウンスしています。同社によれば、この新たなプログラムは昨年成功を収め、過去6か月間でクリエイターの収入が250%以上も伸びたとのこと。
一方、同じくコンテンツの収益化を支援することを目的とした「オリジナルクリエイターファンド」は昨年11月に閉鎖されました。TikTokは、クリエイターを最良な方法で支援するために、他の場所にリソースを割き、新たなサービスを探ると述べていました。
クリエイターリワードプログラムは、そのような方法の一つで、コンテンツから収益を得ようとするTikTokユーザーを奨励します。さらに、TikTokは新たなクリエイターアカデミーの設 立を発表しました。これはヨーロッパで「TikTokアカデミー」として既に開始しており、コンテンツスキル、TikTok特有の機能などのリソース、コース、記事、その他のインサイトを提供するものです。このハブは現在テスト中で、今後数週間で7つの異なる言語で展開される予定とのこと。
また、TikTokはサービス全体としても長尺動画の推進をしています。昨年10月に15分動画のテストを開始し、今年1月にはこれを30分まで拡大。この拡大はTikTokが長時間コンテンツへ意識的に取り組んでいることを示しており、YouTubeへ対抗していく姿勢が見えてきます。
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