
みなさんは、AARRRをご存知でしょうか?AARRRモデルは、主にグロースハックの文脈で事業成長を目指すために取り入れられるフレームワークですが、特にBtoCのアプリやWebサービスの改善ととても相性が良く、デザイナーとしても多くのプロダクト改善に取り入れることができるものとなっています。
今回は、特に取り入れやすい「Activation(ユーザー活性化)」フェーズの改善に注目して 、具体的な施策とともにデザイン改善がビジネスに与えるインパクトを含めて見ていきたいと思います。
AARRRはサービス利用体験のステップを5つに分けて、改善の優先度をわかりやすく可視化してくれる
簡単に説明すると、AARRRモデルとは、ユーザージャーニーにおける以下の4つのステップの頭文字からなるもので、それぞれのステップがファネル(じょうご)のようになっている点が大きな特徴です。
このファネルになっているという点がポイントで、プロダクトやサービスを長期的に使ってもらうことが重要となるアプリやWebサービスの改善と相性が良いのです。そして、比較的わかりやすい形で何を改善すると良いのかが把握できるというのもデザイン改善施策として取り入れやすい理由となっています。では、具体的にどのような施策を行うことでAARRRに沿ったプロダクト改善を行うことができるのでしょうか?このAARRRの中でもデザイン改善施策でビジネスにインパクトを与えやすいのがActivationフェーズです。
Acquisition(ユーザー獲得)は飛ばして良い?
いきなりですが、最初のAcquisitionステップはプロダクトデザインとあまり関連性が高くないです。なぜなら、ユーザーの獲得施策の多くはプロダクトの外で行われるため、どちらかというとマーケティング的な領域になります。このステップでデザイナーが貢献できるものとしては、A/Bテストによるアプリストア画像やバナ ー広告の最適化があるかもしれません。